11月22日、母が亡くなりました。
73歳でした。
29歳でC型肝炎を発症し、その後肝硬変へと悪化、更に7年前に肝がんを発症してからは入退院を繰り返していました。
とはいえ、その7年間も入院中は別として日常生活は問題無く過ごせるレベルで、今年の夏も故郷の能登半島に帰省したりと、どちらかというと元気だったので今回はあまりにも急な病状の進行でした。

母は38年前、肝炎を患う中、医師の反対を押し切って私を産んでくれたそうです。
肝機能が低下していると出血しやすくなるので、母体の安全が確保できないという事で医師は反対したのでしょうが、母の強い意志と覚悟のおかげでボクはこの世に生を受けました。

ボクが子どもの時も、母は肝炎のせいで何日も寝込んだり救急車で運ばれたりということがあったので、幼心にも「母は病気で大変なんだ」ということは理解していました。
それなのにボクは母に心配をかけるような事ばかりして、叱られたり、一緒に謝ってもらったり、泣かせてしまったりもしました。
母は本当に本当に迷惑ばかりかけたボクと本気で向き合い、一生懸命育ててくれました。
大人になり、同じように子を持つ親になって、母の偉大さを身に沁みて感じます。
全然親孝行ができなかった事に、本当に悔いが残ります。
44年という人生の半分以上の期間、病と闘った母。
せめて、天国では安らかに暮らせるよう、祈るばかりです。

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